無線LAN電波調査サービス(Wi-Fiサイトサーベイ)を開始
無線LAN電波調査サービス(Wi-Fiサイトサーベイ)を開始

― Ekahauを活用した高精度サーベイで、Wi-Fi環境を“見える化” ―

背景と目的

「リモートワークやオンライン会議、IoT機器の普及により、安定したWi-Fi環境の重要性はますます高まっています。
しかし現場では「特定の会議室で通信が途切れる」「エリアによってつながりにくい」といったトラブルが少なくありません。
これらの多くは、建物構造や電波干渉、アクセスポイント(AP)間のチャネル干渉といった“見えない要因”によって発生します。

こうした課題を定量的に把握し、最適なWi-Fiネットワーク設計を実現するため、当社は 「無線LAN電波調査サービス(Wi-Fiサイトサーベイ)」 を新たに開始しました。
本サービスでは、世界的に高い評価を得ている Ekahau(エカハウ) のツール群を用いて、オフィスや施設内の電波環境を可視化・分析・最適化します。

サービス概要

  • 対象:オフィス・商業施設・医療機関・教育機関など屋内Wi-Fi環境
  • 周波数帯域:2.4 GHz/5 GHz/6 GHz (Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7 対応)
  • 使用機材:Ekahau Sidekick 2、スペクトラムアナライザ、Ekahau AI Pro ソフトウェア
  • 成果物:ヒートマップ・電波解析レポート・最適AP設計提案書

Ekahauによる高精度サーベイの特長

特徴 内容・効果
高精度測定(Wi-Fi 7対応) Ekahau Sidekick 2は、Wi-Fi 6E/7の6 GHz帯に対応した最新の調査端末。
4台のトライバンドWi-Fiラジオと高分解能スペクトラムアナライザを内蔵し、電波強度・ノイズ・干渉を高精度で取得します。
リアルタイム可視化 測定データをその場でソフトウェアに反映。フロア図上にヒートマップとして表示し、信号強度やノイズ分布、チャネル干渉を直感的に確認可能。
多様な解析モード 信号強度・SNR・ノイズ・チャネル重複・スループット・デバイス分布など19種以上の可視化モードを搭載。複数視点で原因特定が可能。
改善シミュレーション ソフト上でAP配置、出力調整、チャネル設計、アンテナ方向を仮想検証。Cisco/Aruba等のAPライブラリを利用し、現実的な最適配置を導出。
継続モニタリング対応 Ekahau AnalyzerやCloudサービスと連携し、導入後の電波品質を定期チェック。変化を検知して再最適化も可能。
業界標準の信頼性 Ekahau Sidekick 2は、世界中の大規模Wi-Fiプロジェクトで採用実績があり、教育機関・製造業・病院などで標準ツールとして利用されています。

調査からレポート納品までの流れ

1. 事前ヒアリング
現場規模・課題・既存構成を確認し、測定範囲・スケジュールを調整。

2. 現地電波測定
調査員がEkahau Sidekick 2を携行し、フロアを歩行しながら電界強度・ノイズ・干渉を測定。
(ストップ&ゴー/連続測定/Autopilotモードを使い分け。)

3. ヒートマップ作成・解析
取得データを解析ソフトに取り込み、電波強度・SNR・チャネル重複などをフロア図上で可視化。

4. 改善シミュレーション
AP追加案やチャネル再割当、出力・アンテナ角度調整を仮想試算。最適設計案を提示。

5. 最終レポート納品
課題分析、改善策、期待効果をまとめた報告書を提出。経営層説明資料や今後の拡張計画にも活用可能。

サービスの効果

  • 通信切断・音声通話の途切れ・動画会議の遅延を根本改善
  • 電波の死角・オーバーラップ・チャネル干渉の特定
  • AP設置数や出力バランスの最適化によるコスト削減
  • Wi-Fi 6E/7への移行を見据えた将来拡張性の確保
  • 設備投資前に精緻なデータを基にした設計判断が可能

提供形態・留意事項

  • 原則として、当社のネットワーク構築サービスの一環として実施します。
    (調査→改善設計→構築までワンストップ対応可能)
  • 調査単体のご依頼も可能。小規模オフィス向け「お試しプラン」もご用意。
  • 規模(面積・階数・立入制限)により日数・費用が変動します。